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ゼロ ZERO (1-71巻 続巻)

ゼロ ZERO (1-71巻 続巻)

ゼロは豊富な知識と優れた五感および記憶力を持ち、絵画・彫刻・陶器はもとより、刀剣・料理・工業製品などこの世に存在する(あるいはかつて存在した)ありとあらゆる物を完璧に複製・再現する。人間そのものを改造し(外科手術およびマインドコントロール)、見た目も中身も「その人」にしてしまったことすらある。


その「神の手」の真髄は、オリジナルが作られた時の作者の心理状態をシミュレートし、作者になりきる事にある。そうして作られた贋作は、どんな手段を用いてもオリジナルと区別する事ができない。


ゼロ自身は、自分の作った作品を「本物」と主張し、特に依頼人に「贋作」呼ばわりされることを極端に嫌う。「贋作を作って欲しい」と言われると機嫌が悪くなる。「本物は一つでいい」が信条らしく、「本物」が2つある時は一方を破壊してしまうことも多い(大抵はゼロが作った方の「本物」を残す)。さらに、依頼人の所有する美術品が「贋作」であることを証明するために、その人の許可を得ないでその美術品を破壊してしまうこともある。世間では便宜上「贋作者」と呼ばれるが、「本物を作る男」とも言われる。


基本的なストーリーはゼロが失われた美術品などを依頼によって再現するという形だが、以下のようなパリエーションもある。


依頼人が何らかの問題を抱えており、その問題に関係のある品物がどのようにして作られたのかをゼロが突き止めることによって解決される。
依頼人が真の目的を隠してゼロに何かを作らせ、巨額の利益を得ようとする。ゼロはその企てを見抜き、それが失敗するように仕向けるか、依頼人が本人の死につながるような行動を取ろうとしていることを知りながらそれを伝えない。
ゼロを逮捕しようとする警察関係者が、美術品が紛失もしくは破損したと嘘をついてゼロに再現を依頼し、完成品を持参したところを押さえる。しかし鑑定を行ったところ、手元にあったものとゼロが持参したもの、どちらも「本物」という結果にしかならず目論見は外れる。
依頼人(または依頼人が指定した人物)に対してゼロがヒントだけを提示し、相手がそのヒントを元に自力で答えを見つける。
ゼロ自身が事件に巻き込まれ、自らの知識を用いて解決する。
ゼロは通常、依頼人に極めて高額の報酬を要求する。振込先は「スイス銀行のオール・ゼロの口座」である。不誠実な依頼人(上記ストーリーの2番目や3番目のバリエーション)は全財産を支払わされて破滅する一方、誠実な依頼人は報酬がたとえ全財産であっても、それを後悔しないだけの精神的充足を得て再出発するように描かれる傾向が見られる。なお、依頼人がそれほどの価値を感じている仕事でなければ受けないということであり、実際に必要な経費とは無関係らしい(1巻冒頭のエピソードでは「本物とまったく同じ材料を調達するためにはその金額でも足りないのではないか」と推測されている)。また依頼人が何らかの仕事や研究に打ち込んでいる場合は、「一生かけてでもそれを成し遂げる事が報酬だ」と言って事実上のタダ働きをする事も少なくない。


本作品は一話完結ということもあり、登場人物は一話限りの人物がほとんどであるが、何度か登場している人物も存在する。なお、本作品は時代に合わせて時事ネタが描かれているが、ゼロや何度か登場する人物を含め、登場人物が歳を取った描写は見られない。


ゼロ ZERO (1-71巻 続巻)